イギリスというとアフタヌーンティーを始め、ケーキやデザートが注目を集めることも多いですね。本記事ではイギリスの家庭でもよく登場する人気が高いデザート「アップル・クランブル」をご紹介します。
アップルクランブルってどんなデザート?
料理用のりんご(クッキング・アップル)を薄く切って耐熱皿に敷き詰めたら砂糖をまぶして、その上をクランブル(小麦粉と砂糖、バターで作るそぼろ風の生地)で覆ったらオーブンで焼くだけという簡単なデザートです。
試しにケンブリッジディクショナリーで定義を見てみると
クランブル
(アメリカではクリスプ)
甘い一皿でフルーツと小麦粉、バター、砂糖を混ぜてすり合わせて細かい塊にしたもので覆い、オーブンで焼いて熱々で食べる。
●アップル・クランブル
→ちなみにクランブルというとアップル以外にイチゴやベリー系、ルバーブなども定番です。
アップルパイと同じ材料ですが、生地作りが圧倒的に簡単でシンプルなデザートです。
オーブンから出したら耐熱皿からそれぞれのボウルに取り分け、トロトロの温かいカスタードかバニラアイスを添えて食べます。
イギリス人はアップルクランブルをいつ食べている?
イギリスでは料理用のりんごが1年中手に入るので、アップル・クランブルは四季を問わず食べられています。私の婚約者曰く学校の給食でも週一回は目にしたというほど定番中の定番とも言えるデザートです。
アップル・クランブルはティータイムのスイーツではなく、食後のデザートです。特にディナーの後に食べるのが一般的です。
イギリスはオーブン料理が多いので、夕食に肉などを調理した後、オーブンが熱いうちにそのままアップル・クランブルを作れば、ちょうど食後に出来上がるので電気代も手間も節約できて一石二鳥!という訳ですね。
アップル・クランブルにはどんなりんごを使うの?
イギリスにはBramley apple(ブラムリー)という緑色のクッキング・アップルがあります。
日本の紅玉とちょっと似たような感じでしょうかね。紅玉はそのままでも食べられますがこのブラムリーは酸っぱくて、そのままだとちょっといただけません。
火を入れると柔らかくトロトロになるので食感も良く、酸味を生かしてお菓子作りやお肉のソースに重宝されています。
実はこのブラムリー、日本でも手に入るんです!
長野県で生産されており、日本でも秋~冬の出荷時期に限って買うことができちゃいます。
今回はこちらで注文したら大きいのは400gほど、小さめのでも250gくらいでした。とってもお得でお味も酸っぱさが効いていてGoodでした!
冷蔵庫できちんと保存すれば生のまま2ヶ月ほど、調理して冷凍保存するか、ジャムにするかすれば保存が効くので4kgでも全然多い感じはしませんでした。
アップル・クランブルのレシピ~英語原本と翻訳
イギリスのスーパー、TESCO(テスコ)は比較的わかりやすくて簡単なレシピを紹介しているので、和訳と一緒にご紹介します。
【材料(4人分)】(下線部は私が加えた原文にないコメントと解説などです) フィリング ・料理用のりんご 650g (皮をむき芯を取り、小さくカット) ・カスターシュガー(グラニュー糖で代用) 小さじ2杯 ・バニラエッセンスやオイル 少々(なくてもいいかな?お好みで) クランブル生地 ・薄力粉 110g ・デメララシュガー(普通の上白糖で代用もOK)40g +上から振りかる用 小さじ1杯(お好みで) ・冷たい有塩バター 40g(小さくカット) ・押し麦 小さじ2杯(お好みで)
【作り方】(下線部は私が加えた原文にないコメントと解説などです) 1.オーブンをガスなら200度、ファンオーブンなら180度に設定。 →うちのヘルシオのオーブンレンジだと190度で30分でOKでした。 2.りんごとグラニュー糖、バニラエッセンスと小さじ1杯の水をソースパンに入れ、りんごが柔らかくなるまで数分弱火にかける。味見してもし必要ならさらに砂糖を加える。りんごの酸っぱさによる。焦付き防止の油を塗ったオーブン耐熱皿に移す。 →私は火にかける代わりにりんごを薄くスライスして全体に砂糖をまぶし直接耐熱皿に入れました。 3.ボウルに小麦粉と上白糖、バターを入れたら全体がパン粉のようになるまで指先ですりつぶすようにします。押し麦を混ぜます。りんごの上に振りかけて追加分の砂糖を振ります。 表面が黄金色になり沸々するまで40−45分ほど焼きます。(→30分経過頃から要様子見) カスタード、クリームまたはアイスを添えてお出しします。
りんごだけだと色が寂しいな、地味だな・・・と思う人がいるのか、ベリー系を加えたレシピもよく見ます。冷凍ベリーなどを加えると味にアクセントが加わり、彩りも華やかになります。
また、普通のりんごにレモン汁を加えて作っても美味しくできます。簡単で美味しいので、ぜひ挑戦してみてください。
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