イギリスの食はインドから影響を受けた物も多く、18世紀にインドから持ち帰ったスパイスをブレンドしカレー粉として販売し始めたのもイギリス人でした。本記事では日本人の口にも合うカレー風味のフィッシュピラフのようなKedgeree(ケジャリー)という料理をご紹介します。
ケジャリーってどんな料理?
ケジャリーはイギリスの植民地だったインドに由来し、燻製の魚と豆をスパイスで炊き込んだピラフのような料理で、ゆで卵とパセリ、レモンを添えて提供されます。
魚はイギリスで良く食べられているハドック(Haddock・マダラに似た白身魚)や日本のタラと同じようなコッド(cod)が使われますが、レシピによってはサーモンを使う場合もあります。
香りの高いインド米バスマティライスにカルダモンをはじめとしたスパイスとローリエ(月桂樹)が魚臭さを消すのにも一躍買っているようです。
イギリス風の「ビリヤニ」と言われることもあり、朝食の定番メニューとしても人気が高い一品です。
イギリスのサイトからケジャリーの説明を抜粋し日本語訳しました。
ケジャリーは植民地インド発祥の米と燻製した魚を使った料理で今ではイギリスで愛される人気レシピとなっています。ケジャリーはイギリス領インド帝国時代に『キチディ』ースパイス、揚げた玉ねぎ、生姜、レンズ豆を含むアーユルヴェーダの米料理として始まりました。
これらの料理はその時代に亜大陸からイギリスにもたさらされ、通常は下拵えを省いたレンズ豆とともにあっという間に国民食となりました。ささやかな米とレンズ豆の料理は、燻製した魚を含み徐々に今の私たちが知る形に変化しました。
ケジャリーレシピ〜イギリスレシピvs炊飯器の簡単レシピ
私はいつも適当なので、材料を全部炊飯器に入れてスイッチを入れるだけです。簡単でおいしいし、老若男女問わず食べやすいお味だと思いますので、ぜひ作ってみてください。
あっきー流簡単ケジャリー(4人分)
材料
カレー粉:小さじ山盛り2杯(お好みでターメリック、カルダモン、コリアンダーなど)
米:3合(水も3合分)
コンソメキューブ:1個
タラ、サーモンの切り身:200gくらい
月桂樹の葉っぱ:1〜2枚(なくてもOK)
豆(冷凍グリンピース、さやえんどう、いんげん、コーンなど):お好みで50〜100g程度
☆トッピング
ゆで卵:2個(生卵から炊飯器で一緒に調理可能)
お好みでパセリ、黒胡椒、櫛形にカットしたレモン
作り方
1.炊飯器に米と水を測り入れてカレー粉と豆を入れて混ぜ、月桂樹とコンソメキューブを入れて魚を上に置いて通常の炊飯モードでスイッチオン。
※ゆで卵を作る場合は洗った卵をアルミホイルで包み、炊飯器の空いているところに置いて炊飯。
2. 炊き上がったら魚をほぐしながら混ぜ、ゆで卵を1/4にカットしお好みでパセリ、レモンを添えて召し上がれ。
カレー粉はインドのものや富沢商店のイギリスのものを使っています。
イギリスだと辛口のマドラスというものもよく使われるようですね。
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イギリスには炊飯器がないので、通常は鍋で作るレシピが多いのですが、魚を牛乳で煮たりスパイスを調合したりする面倒なものが多い印象でした。いろんなレシピを見ているうちに簡単なのを発見したので、日本語訳と一緒に紹介します。パエリアのようにオーブンに入れるだけでできちゃいます。
材料・4人分 カレー粉:大さじ2(マドラス使用) インド米:300g チキンストック(だし汁):600ml 皮無しのハドック:400g 冷凍豆:100g 作り方 1.オーブンを180℃(ファンオーブンは160℃、ガス4)に設定。耐火性のキャセロール鍋かソースパンにカレー粉を入れて中火で1分炒る。米を入れてカレー粉でコーティングし、だし汁を入れる。沸騰させたら魚を乗せて蓋する。30分以上オーブンで調理する。 2.オーブンから取り出し1分待ち豆を入れて魚をほぐし米を混ぜ合わせる。好みで味付けをして提供する。
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