新型コロナウィルス、ロシアのウクライナ侵攻などにより、日本では食料品やエネルギーなど値上げラッシュ続いています。イギリスではこれに加えて夏の熱波の影響などもあり生活費高騰は日本の比ではなく、人々の生活に大打撃を与えています。
イギリスと日本の値上げ率はどのくらい違う?
家庭で消費するモノやサービスのなどの物価の動きを見るため消費者物価指数(CPI)が毎月総務省により発表されています。2022年7月の日本とイギリスを比べてみました。
日本: +2.4% イギリス: +10.1%
なんと、10%を越えているとは!これは1982年以降40年ぶりの高水準となり日本と比較にならないほどの上昇率です。そしてこれは終焉ではなく、10月以降はガス代や電気代が8割値上げされるとも予測されており、インフレがさらに加速することが予測されています。
イギリスの生活費高騰は人々の生活にどのような影響がある?
バンク・オブ・イングランドの総裁によるとロシアショックによる影響が大きいとのことですが、経済専門家達はガスや燃料価格の高騰やそのほかのいろいろ要因があるとしています。
2022年の4月から6月に急激なインフレに備えるため賃金が4.7%アップしましたがインフレ率を考えると3%程度に落ちることになります。
- 2021年の一般家庭の1年間の電気代とガス代の平均金額(レートは2022.9.5現在)
- 電気代:764ポンド(12万3,000円程度)
- ガス代:575ポンド(9万3,000円程度)
- 合計:1339ポンド(21万6,000円程度)
これがなんと、2023年1月には年間の電気代・ガス代は3549ポンド(57万円程度)になると予想されており、支払額が約3倍に跳ね上がってしまうことになります。
政府は2022年5月に各家庭に400ポンドの補助金を出すという方針を打ち出しましたが、コストをカバーするには程遠く、人々は苦しい生活を余儀なくされています。
2022年8月19日にはロンドンなどで鉄道やバス会社の職員が大規模なデモを行い、地下鉄の大半が運休するなど市民の生活にも大きな影響を及ぼしました。
生活費や値上げに関する英語表現
公共料金:utilities/utility bills/utility fees (水道料金:water bill/ガス料金:gas bill/電気料金:electricity bill) 家計費:household bills 生活費:cost of living 保険料:health insurance 火災保険:home insurance 住宅ローン:mortgate 家賃:rent 電話、通信、テレビ:phone, broadband and TV grocery budget/food budget:食費 debt:借金 I have to pay utility bills. 公共料金を払わなきゃ。 I paid off my credit card debt. カードの支払いが終わった。 My electricity bill is too high. 電気代が高すぎる。 How can I save my household bills? どうやって家計費を節約したらいい? Food prices rose in September. 食品が9月に値上がりした。
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