パンケーキというとアメリカ風のいわゆる「ホットケーキ」(ちなみにこれは和製英語)を想像しがちですが、パンケーキ・デーはキリスト教にちなんだお祝いで、2023年は2月21日がこれにあたります。主にイギリスやアイルランドを始めとする英語圏の国々で祝われている日です。
パンケーキ・デーってどんな日?
キリスト教では「復活祭(イースター)」が1番大きなイベントなのですが、そのイースターを迎えるための準備として46日前から日曜日を除く40日間、断食していたそうです。
断食を始める日はAsh Wednesday(アッシュ・ウェンズデー/灰の水曜日)、断食を始める1日前をShrove Tuesday(シュロブ・チューズデー)といいます。人々は翌日からの断食に備え、卵やバター小麦粉、牛乳などの食料を使い切るのと同時に滋養を取っていたとされています。当時はパンケーキにして食材を使い切っていたので、このイースター47日前は「Puncake Day(パンケーキの日)」と呼ばれるようになったそうです。
イースターは年によって日にちが変わるので、それに合わせてパンケーキ・デーや灰の水曜日も毎年日にちが変わります。
現代のイギリスではパンケーキ・デーに何をする?
イギリス南東部のバッキンガムシャーにあるオレニーという街では15世紀ごろから「パンケーキ・レース」という伝統的なレースが続けられています。フライパンでパンケーキをひっくり返しながら走るというものだそうで、これは断食前のShrove Tuesdayにパンケーキを作っていた主婦が教会に行く時間を忘れてしまい、フライパンを持ったまま慌てて教会に行ったことから始まったと言われています。
2023年も開催が決定しています。
イギリスのパンケーキのレシピ
パンケーキというとふわふわで厚手の生地を思い浮かべると思いますが、イギリスのものはもっと薄くクレープを少し厚くしたような感じです。
パンケーキレースはしないまでも、家でパンケーキを焼いて食べる人も多いようでいろいろなレシピがありました。簡単な訳をつけたのでぜひ挑戦してみてください。
準備5分、調理25分 材料 100g 小麦粉 1個分の溶き卵 300ml 牛乳 小さじ1 オイル 作り方 1.小麦粉をボウルにふるい入れる。 2.溶き卵を入れ、牛乳を徐々に加えてダマのない生地を作る。 3.30分〜1時間、生地を休ませる。 4.熱いフライパンに油を薄く引き、大さじ2−3杯の生地を落とし、円を描くように優しく広げてフライパンの中に薄く広げる。 30〜40秒そのままにすると、縁がカリっとしてケーキ中心部の表面に泡が出てくる。 5.1〜2分調理し、フライパンの中でひっくり返し反対側も黄金色になるまで1分程度焼く。 熱いうちにお好みのトッピングと一緒に召し上がれ。
トッピングの一番人気はレモン汁と砂糖です。シンプルながら美味しい組み合わせです。
続いてはメープルシロップ、ストロベリークリーム、ヌテラ(チョコスプレッド)などが続きます。
家で婚約者が作ってくれる時、私たちはバナナや蜂蜜、ヌテラ、ジャムなどで食べます。
ニュースで見るパンケーキ・デー
以下のニュースでは不幸にも料理中の失敗も多く発生し、2500万枚ものパンケーキがシュロブチューズデー(パンケーキ・デー)に無駄にされているということが紹介されています。焦がしてしまったり、ひっくり返す際に床に落としてしまったり、生焼けだったり…2000人もの大人が生地で失敗した経験のトップを明かしてくれました。
今年はそのような犠牲(?)が出ず、人々がパンケーキ・デーを楽しめるといいなと思います。
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