イギリスの祝日はいつ?日本より多い?少ない?〜2022年版

スポンサーリンク
Photo by akky, London, England

日本は世界の中でもトップ3に入るほど祝日が多い国で、2022年の年間休日は16日です。
対して2022年のイギリスの年間祝日は9日です。ここでは祝日の日にちと名前、それらがどんな日なのかもあわせてご紹介します。

スポンサーリンク

2022年のイギリスの祝日とその種類

close up shot of a calendar

イギリスの祝日は全国統一じゃない!地域によって違う休日がある

イギリスでは祝日のことを「Bank holiday(バンクホリデー)」と言います。これは銀行が休みだった日にちなんで名付けられました。今でも祝日に銀行は閉まっており、その他の店やレストランも営業時間を変更したり休業する場合もあります。
また日本の祝日は北海道から沖縄まで同じですが、イギリスはそうではありません。イギリス全土で共通の祝日は2022年は9日間ですが、この記事で紹介したように4つの国が1つにまとまっているので、地域によってはプラスアルファの祝日があるのです。以下にそれぞれの祝日と名前を紹介します。

祝日の日数
・イングランド・ウェールズ:9日
・スコットランド、北アイルランド:11日

イングランド・ウェールズ
共通の祝日、9日(2022年)のみでスコットランドや北アイルランドのような特別な祝日はありません。
イングランドで住み込みボランティアをしていたとき「祝日が少ないなぁ」と思っていましたが、もし北アイルランドやスコットランドに住んでいれば2日多かったんですね!

JETROイギリス基本情報の祝日より

スコットランド
共通の祝日+ 1/2、11/30(セント・アンドリューズ・デイ)
セント・アンドリューズ・デイはキリスト12使徒の一人である聖アンドリューがスコットランドの守護聖人であることにちなんで祝日とされています。この祝日にはセント・アンドリューズ・クロスと言われるスコットランドの旗が(普段も随所で見かけますが)さらに多く見られます。

JETROイギリス基本情報の祝日より
セント・アンドリューズ・クロス

北アイルランド
共通の祝日+ 3/17(セント・パトリック・デー)、 7/12(オレンジ党勝利記念日)
セント・パトリック・デーは北アイルランドの守護聖人、聖パトリックの命日でシャムロック(三つ葉のクローバー)や緑のものを身につけたり、緑のビールを飲んでお祝いする風習があります。日本でも最近有名になりつつありますね。
オレンジ党勝利記念日は北アイルランドで多数のプロテスタントにちなんだ祝日です。

JETROイギリス基本情報の祝日より
drinking glass with green liquid inside
セント・パトリック・デイのイメージ
スポンサーリンク

共通の祝日は何をお祝いする日?

people toasting wine glasses

New Year’s Day(元旦)

日本では年末年始にまとまった休みがある会社が多いものですが、イギリスではクリスマスホリデーが大型連休なので、年末年始は日本ほど重視されていません。私がイングランドにいたときは元日だけお休みで、その他の日はみんな普通に働いていました。
大晦日の夜から友達の家に集まってホームパーティーをしてカウントダウンというのが主流です。ロンドンでは花火の打ち上げがあるので、私は同僚の友達の家でそれをテレビで見たりしました。
婚約者と一緒に年末年始にイギリスに行ったときは彼の友達の家に集まってホームパーティーをし、その日はゲストルームに泊めてもらいました。

Photo by akky, London イギリスの各地ではクリスマスから新年明けまで華やかなイルミネーションが街を彩ります。

Good Friday (グッド・フライデー)

グッド・フライデーはイースター前の金曜日でキリストが十字架にかけられた受難を偲ぶキリスト教の祝日です。2022年は4/15で、日にちは年によって異なります。

かつてイースター期間中はアルコールの販売や提供が禁止されていましたが、今では北アイルランドのみこの日のアルコール提供を17:00〜23:00に制限しています。
カトリックの人々はこの日、肉を断ちフィッシュ&チップスを食べる習慣があるそうです。


そして宗教と関係なくイギリス人に人気なのはHot cross buns(ホット・クロス・バンズ)という菓子パンです。ドライフルーツやスパイスを入れた茶色い生地に白い十字架に見立てた生地を乗せて焼きます。焼き上がったら表面にアプリコットジェムやシロップを塗ります。
イギリスのスーパーではこの時期どこでも手に入りますが、日本ではなかなか難しい!ということで、ちょっと手間はかかりますが作ってみたこともあります。

Photo & baking by akky, 2020

Easter Monday(イースター・マンデー)

聖書では十字架にかけられたキリストはその3日後に復活するとされており、それがイースター・マンデーです。2022年は4/18でした。

イギリスの子供達はイースター・マンデーの前の日(イースター・サンデー)にEaster Egg Hunt(イースター・エッグ・ハント)をします。
卵を隠して子供が探し当てる宝探しゲームのようなものです。
使うのは、殻をカラフルにペイントしたゆで卵や、卵型のチョコレートやお菓子などです。

close up photography of yellow daffodil flowers

May Day(メーデー)

メーデーは5月の第1月曜日に制定されており、2022年は5/2です。この日が祝日になったのは1978年からですが、その起源は2000年さかのぼります。古代ケルト人はこの日を春と復活の日として、歌ったり踊ったりしてお祝いする風習がありました。

最も古い祭典の一つなので、今でもお城や庭園をはじめ様々な場所でイベントが行われています。

Photo by akky, England 2014

Spring Bank Holiday & Her Majesty The Queen’s Platinum Jubilee(春の祝日と女王陛下のプラチナジュビリー)

2022年は女王陛下の即位70周年にあたるため、通常は5月末の祝日が6/2に移動され、6/3のプラチナジュビリーの記念日と合わせ、4連休の週末となりました。エリザベス女王はイギリス王室史上、初の即位70周年を迎える君主となるため各地で盛大なイベントが催されました。

Photo by akky, Buckingham Palace, London

August Bank Holiday(8月の祝日)

イングランド、ウェールズ、北アイルランドでは8月の最終月曜日が8月の祝日に制定されており、2022年は8/29となります。スコットランドでは8月の祝日は第1月曜日となります。

この祝日は労働者が夏の最後に余暇を楽しむため、1871年に制定されたと言われています。イギリスは夏がベストシーズンで日が長いし(夜9時くらいまで明るい)比較的天気も良いので、当時の人々がのんびりとピクニックや海水浴をして夏の日差しを楽しんでいた様子が目に浮かびます。

Photo by akky, Brighton England

Boxing Day(ボクシングデー)

クリスマスの翌日、12/26はボクシングデーと呼ばれる祝日で、1871年に国民の祝日に制定されました。ボクシングと言ってもスポーツのボクシングではありません。裕福な人々がクリスマスの翌日、余ったギフトやちょっとした心付けを箱(自分のクリスマスプレゼントの空き箱)に入れて使用人にあげたのが始まりとされています。

またこの日にはクリスマスのギフト商戦後の投げ売りセールがスタートし、デパートやブランド店はまさにカオス状態となります。人々が店外に大行列を作ったり、商品を争奪するなど、日本の初売りセールを彷彿とさせるものがあります。

数年前のこの日、ロンドンの衣料店で試着後に放置されたであろう衣類が床にうず高く積まれているのを見てカルチャーショックを受けたものです。笑

Photo by akky, at Primark イギリス発の大人気ファストファッションの店PRIMARK(プライマーク)は週末はいつも大混雑。

イギリスのサイトから情報を得て祝日をまとめましたが、キリスト教に由来するものが多い印象です。なお、イギリスの祝日日数は日本の半分程度ですが、労働者には年間28日の有給休暇が与えられているので、年間休日が少ないという訳ではありません。ホリデーには自分の都合のいいときに2週間ほど休みが取るというようなことが普通のようでした。うらやましい限りですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました